『野狗骨頭(野狗骨头)』第6話では、陳異(宋威龍)と苗靖(張婧儀)の「相依為命」の生活がさらに深く描かれます。
第5話では、苗靖の学費を払うために台球大会へ出場した陳異。
見事優勝したものの、その帰り道に複数の男たちから襲われ、賞金を守るためにボロボロになるまで殴られました。
それでも家に帰った陳異は、苗靖に真実を話しません。
そして第6話では、そんな陳異がさらに働き続ける一方で、今度は苗靖の身体に異変が起こります。
陳異はボロボロになっても仕事を続ける
台球大会で優勝した陳異。
しかし、地下駐車場で待ち伏せしていた男たちに襲われ、賞金を守るために激しく殴られました。
それでも陳異は、血のついた財布を持って家に帰ります。
苗靖が、
「その傷、どうしたの?」
と聞いても、
「転んだだけ」
とごまかします。
本当は、苗靖の学費を払うために命がけで稼いだお金。
でも陳異は、そのことを恩着せがましく話しません。
2003年、2人は相依為命の生活
時間が少し進み、2003年。
陳異は張賓の歌庁などでも働きながら、生活費を稼いでいます。
一方の苗靖は、学校で勉強を続けています。
2人の生活は決して豊かではありません。
陳異が外へ働きに出てお金を稼ぎ、
苗靖は家のことをしながら勉強する。
それぞれが自分のできることをして、一つの家を支えています。
まさに、
「相依為命」=お互いに支え合って生きる
という関係です。
苗靖は節約しすぎていた
陳異は働き続けていますが、苗靖も決して贅沢をしていません。
むしろ、
できるだけ陳異に負担をかけたくない
という気持ちから、食費などを極端に切り詰めています。
食事も十分に取らず、栄養状態も良くありません。
陳異はそのことに気づいていませんでした。
苗靖が突然、腹痛で苦しみ始める
ある夜。
陳異が家にいると、突然、浴室から苗靖の苦しそうな声が聞こえてきます。
「苗靖?」
呼びかけても、返事がおかしい。
様子を見に行くと、苗靖は腹痛に耐えられず苦しんでいました。
陳異はすぐに苗靖を病院へ連れて行きます。
最初の診断は「食中毒」
病院で診察を受けた結果、最初は食中毒と診断されます。
医師からは、
- 作り置きの料理を食べない
- 賞味期限の切れた食品を食べない
- きちんと栄養を取る
などの注意を受けます。
しかし陳異は、そのとき初めて苗靖の食生活を知ります。
苗靖が普段からかなり節約している。
食事を十分に取っていない。
栄養状態もあまり良くない。
その事実を知った陳異はショックを受けます。
陳異は自分を責める
陳異は、
「自分がもっと稼がなければ」
と思います。
自分がもっとお金を稼げば、苗靖にこんな生活をさせずに済む。
もっとちゃんとしたものを食べさせられる。
そう考えた陳異は、さらに仕事を増やします。
車の修理。
台球。
歌庁の仕事。
危険な仕事にも手を出します。
身体が疲れていても休みません。
陳異が帰宅すると、苗靖がいない
数日後。
陳異が仕事から帰ってきます。
「苗靖?」
家の中を探します。
しかし返事がありません。
嫌な予感がした陳異は、急いで苗靖の部屋へ向かいます。
すると――
苗靖がベッドの上で苦しんでいました。
顔は汗だらけ。
明らかに普通ではありません。
陳異、苗靖を抱えて病院へ
陳異はすぐに苗靖を抱きかかえます。
そして救急外来へ。
苗靖はかなり苦しんでいます。
陳異も完全に動揺しています。
普段はどんなことがあっても冷静な陳異。
でも、このときばかりは余裕がありません。
「絶対に大丈夫だから」
と苗靖に声をかけながら、必死に病院へ連れて行きます。
今度の診断は「黄体破裂」
検査の結果、原因が判明します。
苗靖は、
黄体破裂
を起こしていました。
かなり重い状態で、医師からは、
すぐに手術が必要
と告げられます。
陳異はすぐに手術費用を用意しようとします。
お金のことを心配している場合ではありません。
とにかく苗靖を助けなければならない。
しかし、ここで「家族」という壁が立ちはだかる
ところが、もう一つ問題がありました。
手術には家族の同意が必要。
しかし陳異と苗靖は、戸籍上の直系家族ではありません。
医師も陳異だけでは手続きを進めることをためらいます。
陳異にとって苗靖は家族同然。
でも、法律上はそう簡単にはいかない。
ここで2人の「家族だけど家族ではない」という関係が浮き彫りになります。
警察官が助けてくれる
そこへ、地域の警察官がやって来ます。
陳異と苗靖の事情を知っていた警察官が、
苗靖の一時的な監護者として手続きを助けてくれます。
これによって、無事に入院・手術の手続きを進めることができます。
陳異はようやく、少しだけ安心します。
陳異は病院と仕事を往復する毎日
苗靖が入院すると、陳異の生活はさらに忙しくなります。
朝は仕事。
仕事が終われば病院。
苗靖に食事を届ける。
入院費を払う。
必要なものを持っていく。
苗靖の身の回りの世話をする。
そしてまた仕事へ。
まるで休む暇がありません。
周囲から見ても、
「よくそんなに動けるな」
と思うほどです。
それでも陳異は疲れたとは言わない
友人たちは陳異を心配します。
「このまま一生、苗靖の面倒を見るつもりなのか?」
そんな意味のことを言われます。
そして、
「彼女でも作ったら?」
と女性を紹介しようとします。
でも陳異は興味を示しません。
紹介された女性にも会おうとしません。
なぜなら陳異にとって苗靖は、
「面倒を見る相手」ではないから。
苗靖を支えることを負担だと思っていないのです。
陳異にとって苗靖は「家族」
友人からすれば、
「苗靖の世話ばかりしている」
ように見えます。
でも陳異本人は違います。
苗靖と暮らすこと。
苗靖のために働くこと。
病院へ行くこと。
食事を作ること。
それらを全部、
当たり前のこと
として受け止めています。
苗靖を「自分が面倒を見ている女の子」とは考えていません。
自分の人生の一部。
自分の家族。
だから放っておけないのです。
苗靖は勉強を諦めない
身体の問題を抱えながらも、苗靖は勉強を続けます。
陳異が働いて生活を支えてくれている。
だからこそ、
「自分も頑張らなければ」
という気持ちが強くなっていきます。
そして、学校で行われる試験に向けて一生懸命勉強します。
苗靖、見事な成績を取る
努力の結果、苗靖は非常に良い成績を取ります。
そして、ついに奨学金を獲得します。
これは苗靖にとっても大きな自信になります。
そして陳異にとっても嬉しい出来事。
自分が必死に働いて支えている苗靖が、勉強で結果を出している。
「頑張ってきてよかった」
と思える瞬間です。
陳異から苗靖へのプレゼント
そして第6話では、陳異が苗靖に**手鏈(ブレスレット)**をプレゼントする場面もあります。
陳異が仕事で得た最初の給料で買ったもの。
苗靖のために、小さなプレゼントを用意します。
「今度はもっと良いものを買ってあげる」
そんな気持ちを込めたような陳異。
2人の関係に、少しずつ恋愛にも似た空気が漂い始めます。
そして、突然現れた苗靖の母親
そんな穏やかな日々を壊すように、ある人物が戻ってきます。
それが、
魏明珍。
苗靖の母親です。
しばらく姿を消していた母親が、突然戻ってきます。
しかし、以前とは状況が違っていました。
母親はお金を持って戻ってきた
魏明珍には、新しい恋人ができていました。
しかも、かなり裕福な男性。
その男性の助けによって、
これまでの借金をすべて返済することができた
のです。
そして、苗靖に対して驚くような話を持ちかけます。
「一緒に海外へ行かない?」
母親が苗靖に提案したのは、
海外留学・海外での生活。
裕福な恋人が苗靖の留学を支援してくれるというのです。
これまで生活費や学費に苦しんでいた苗靖。
突然、
「海外で勉強できる」
という大きなチャンスが目の前に現れます。
普通なら、誰もが喜ぶ話です。
でも――
苗靖はすぐに答えを出せません。
苗靖が迷う理由
苗靖が悩んでいる理由。
それは、もう自分には
「陳異との生活」
があるからです。
母親と一緒に海外へ行けば、生活は楽になる。
勉強にも集中できる。
将来の可能性も広がる。
でも、その代わり、
陳異を一人残していくことになる。
それが苗靖には引っかかります。
さらに母親から驚く話を聞く
そして魏明珍は苗靖に、
「もし一緒に海外へ来てくれるなら、陳異にもお金を渡す」
という話をします。
そのお金があれば、陳異は危険な仕事をしなくても済む。
今のように、身体を張ってお金を稼ぐ必要もなくなる。
苗靖はそれを聞いて、さらに迷います。
「自分が行けば、陳異が楽になる」
ここが第6話の一番苦しいところ。
苗靖は、
自分が海外へ行けば陳異の人生も楽になる
と考えます。
でも同時に、
陳異と離れたくない。
ずっと2人で生活してきた。
苦しいときも一緒だった。
病院に行ったときも陳異がそばにいた。
勉強しているときも陳異が支えてくれた。
そんな生活を捨てて海外へ行く。
それが本当に自分にとって幸せなのか。
苗靖には分かりません。
第6話のポイント①|陳異は「家」を守ろうとしている
第6話のタイトルにもある通り、
「陳異努力撑起一个家」
=「陳異が必死に一つの家を支える」
という回です。
陳異はまだ若い。
それなのに、
- 仕事をする
- 台球で稼ぐ
- 車を修理する
- 家賃や生活費を払う
- 苗靖の学費を払う
- 苗靖の病院代を払う
- 病院で付き添う
- 家事もする
と、ほとんど一人で背負っています。
第6話のポイント②|苗靖も陳異を支えている
ただし、陳異だけが苗靖を支えているわけではありません。
苗靖も、
「陳異に迷惑をかけたくない」
という気持ちから節約しています。
そして勉強して奨学金を取る。
つまり苗靖も、
自分なりの方法で陳異を支えている
んですよね。
この2人の関係は、一方的な「保護」ではなく、
お互いがお互いのために頑張る関係
になっています。
第6話のポイント③|手鏈の意味
そして手鏈のプレゼント。
これは大きな金額のプレゼントではありません。
でも、
「最初の給料で買った」
というところが大事。
陳異が自分で働いて得たお金で、最初に買ったものを苗靖に渡す。
そして、
「次はもっといいものを買う」
という気持ち。
この時点ではまだ本人もはっきり自覚していないかもしれませんが、苗靖はもう「ただの妹」ではなく、かなり特別な存在になっています。
第6話のポイント④|母親の帰還
そして最後に、物語が大きく動きます。
突然戻ってきた魏明珍。
借金は返済済み。
裕福な恋人もいる。
苗靖には海外留学のチャンス。
一見すると、苗靖にとって人生をやり直す絶好のタイミングです。
でも、その条件には、
「陳異と離れる」
という大きな代償があります。
第6話を見た感想
第6話は、個人的には陳異の優しさが一番刺さる回です。
だって、自分だってまだ若いのに、苗靖のために働いて、学費を払って、病院にも付き添って。
しかも自分がボコボコにされたことすら言わない。
それなのに苗靖が病院に運ばれたら、
「自分がもっと稼がなかったからだ」
みたいに自分を責める。
そして友達から「彼女を作れば?」と言われても、苗靖を負担だとは考えない。
これがすごく陳異らしい。
そして苗靖も苗靖で、陳異に迷惑をかけたくなくて食費を削ってしまう。
結果、栄養不足で自分が倒れてしまうという……。
2人とも相手を思いすぎて、自分を後回しにするんですよね。
そして最後に母親が戻ってきて、
「海外へ行けば、陳異にもお金を渡せる」
と言われる。
苗靖にとっては、
「陳異と一緒にいる」か、「陳異のために陳異から離れる」か。
この究極の選択を迫られることになります。
第6話は、ここから先の2人の関係を考えるうえで、ものすごく重要な回です。
そして第7話では、この**「苗靖が海外へ行くのか」問題**が一気に動きます。陳異は魏明珍の恋人について調べ、苗靖を駅まで送ることになりますが、最後にかなり切ない展開が待っています。
