『野狗骨頭(野狗骨头)』第4話では、陳異(宋威龍)と苗靖(張婧儀)の人生が大きく変わります。
第3話では、陳異が父親から警校受験を妨害され、その後、父親が事故に遭い亡くなりました。
そして第4話では、父親を亡くした陳異と、母親の問題に巻き込まれる苗靖。
2人を守ってくれる大人が、次々といなくなってしまいます。
結果として、まだ高校生の2人が、自分たちの力で生きていかなければならなくなります。
父親の葬儀
陳礼彬が亡くなり、陳異と苗靖は一緒に父親の葬儀を行います。
この日は激しい雨。
苗靖は何も言わず、ずっと陳異のそばに立っています。
そして陳異が濡れないように、傘を差してあげます。
いつもは強がっている陳異。
でも、父親を亡くした今は、さすがに大きなショックを受けています。
そんな陳異のそばから、苗靖は離れません。
苗靖の母親が迎えに来る
そこへ苗靖の母親・魏明珍がやって来ます。
母親は苗靖を連れて帰ろうとします。
しかし、苗靖は母親について行こうとしません。
これまでの家庭環境を考えると、苗靖にとって陳異は、いつの間にか自分にとって最も頼れる存在になっていたのです。
そしてこの時点で、2人はさらに強く結びついていきます。
陳異には、もう学費を払ってくれる人がいない
父親が亡くなったことで、陳異の生活も一気に苦しくなります。
これまで父親がいたからこそ、学校生活を続けることができました。
しかし、もう陳異を経済的に支えてくれる人はいません。
そこで陳異は、自分でお金を稼ぐ方法を考え始めます。
陳異、台球場を引き継ぐことを考える
陳異が目をつけたのが、以前から関わっていた**台球場(ビリヤード場)**でした。
店の老板(店主)が店を手放そうとしていることを知った陳異。
そこで陳異は、店主に頼み込みます。
そしてついに、台球場を引き継ぐための手続きを進めることになります。
まだ若い陳異ですが、
「自分で働いて、自分で生活する」
という覚悟を決め始めています。
ところが、街では何かがおかしい
台球場を引き継いだ後、陳異の友人がやって来ます。
友人から、
「最近、地元の小さな会社の老板たちが、次々と店や会社を売ろうとしている」
という話を聞かされます。
陳異はそこで、あることに気づきます。
以前、老杜も**緑莱(绿莱)**に投資していたはず。
もしかすると、街で相次いでいる店や会社の売却には、緑莱が関係しているのではないか。
この時点ではまだ大きな事件の全貌は分かりません。
しかし、陳異は周囲で起きている異変を敏感に感じ取っています。
一方、苗靖の母親にも大問題が起きていた
苗靖は学校から母親の会社へ向かいます。
すると、母親が慌ただしく荷物をまとめていました。
苗靖は何が起こっているのか分かりません。
母親は苗靖に、
「学校の寮に入って」
と告げます。
「ここにはもう住めない」
そう言う母親。
苗靖は戸惑います。
なぜなら、最近まで自分は陳異の家で暮らしていたからです。
陳異も、
「成人するまでここに住めばいい」
と言ってくれていました。
ところが、そのとき――
ドアを激しく叩く音
突然、外から激しい音が聞こえてきます。
ドアを叩く人が何人もいます。
どうやら、母親の会社にお金を貸していた人たちが、返済を求めて押しかけてきたようです。
苗靖はようやく、
「何か重大なことが起こっている」
と気づきます。
緑莱公司の問題が発覚
その後、地元メディアで大きなニュースが報じられます。
苗靖の母親が関わっていた緑莱公司が、偽造・粗悪な商品を販売していたという問題が発覚。
健康食品などについて、実際には存在しないような治療効果をうたって販売していたとされ、多くの投資家が損害を受けていました。
被害額は約300万元に達します。
そして、緑莱に投資していた人たちが一斉に損失を抱えることになります。
当然、会社や投資に関わっていた苗靖の母親にも追及の手が伸びます。
苗靖の母親は逃げることを決める
追い詰められた魏明珍。
彼女は緑莱公司の老板とともに、この場所から逃げることを考えます。
そして教師に電話をして、
「苗靖を休ませてほしい」
と頼みます。
つまり、苗靖を連れて一緒に逃げようとしていたのです。
しかし苗靖は、母親について行こうとはしません。
今は高校の勉強も大切。
そして何より、突然すべてを捨てて逃げることに納得できませんでした。
苗靖の前に現れた男
その後、学校の前に車がやって来ます。
男は苗靖に、
「母親と一緒に行こう」
と伝えます。
しかし苗靖は拒否します。
すると男は、
「バス停で魏明珍を待て」
と伝えて去っていきます。
陳異が驚く事実を知る
一方、陳異も母親の問題について調べています。
そこで衝撃的な事実を知ります。
なんと魏明珍は、陳異の父親が残した家まで抵当に入れていたのです。
つまり、陳異が父親から受け継いだはずの財産まで失われる可能性があります。
陳異は激怒します。
「なぜ勝手にそんなことをしたのか」
魏明珍を探しますが、どこにも見つかりません。
学校へ向かう陳異
そして陳異は苗靖の学校へ向かいます。
そこで、ちょうど苗靖を車に乗せようとしている男を発見。
男が苗靖を無理やり連れて行こうとしているように見えたため、陳異はすぐに止めます。
男を引き離し、苗靖を守ります。
男は苗靖に、
「バス停へ行けば母親に会える」
と伝えて車で去っていきます。
陳異は苗靖をバス停へ連れて行く
陳異は事情を聞きます。
そして、
「母親と話をしよう」
と苗靖を連れてバス停へ向かいます。
陳異としては、家を抵当に入れたことも含め、魏明珍に説明してもらわなければ納得できません。
ところが――
待っても待っても、魏明珍は現れません。
苗靖は母親に置き去りにされた
長い時間待った末、苗靖はようやく理解します。
母親は自分を連れて逃げることさえせず、
苗靖を残して一人で逃げてしまったのです。
ここは第4話の中でもかなり切ない場面です。
苗靖にとっては、母親まで自分のもとからいなくなった瞬間。
父親を亡くした陳異。
そして母親に置き去りにされた苗靖。
2人は、それぞれ大切な家族を失ってしまいます。
苗靖は学校の寮へ
母親がいなくなった苗靖は、学校の寮で暮らすことになります。
しかし、生活費はありません。
当然、普通に学校生活を送るだけでも大変です。
そこで苗靖は、アルバイトをしたり、生活費を自分で稼いだりするようになります。
冬が近づいても、苗靖は薄着
季節は冬へ。
しかし苗靖には、暖かい服を買う余裕すらありません。
薄い服のまま学校へ通っています。
そして放課後には、生活費を稼ぐためにゴミを拾って売るようになります。
勉強を続けながら、生活のために働く。
高校生の苗靖には、あまりにも厳しい生活です。
陳異が苗靖の苦しい生活を知る
そんな苗靖の姿を、陳異が知ります。
苗靖が経済的に困っていることを知った陳異。
そこで、苗靖のために厚手の綿入れの服を買います。
そして学校まで届けます。
ところが――
苗靖は受け取りません。
苗靖が陳異の助けを拒む
苗靖は意地を張ります。
母親にも置いていかれた。
自分の生活は自分で何とかしなければならない。
だから陳異に迷惑をかけたくない。
そんな気持ちがあるのでしょう。
陳異は苗靖に、
「ちゃんと学校へ行け」
「もうゴミ拾いなんてするな」
という内容のメモを残します。
でも、苗靖はそれでも陳異の助けを受け入れません。
陳異自身も決して余裕があるわけではない
ここが第4話の切ないところ。
苗靖を助けようとしている陳異自身も、決して裕福ではありません。
陳異はすでに学校を辞めています。
そして台球場を手伝う一方、汽車修理店でも雑用をして働いています。
まだ若いのに、もう完全に「働いて生きていく」側へ入ってしまったのです。
陳異は苗靖を守るために喧嘩する
ある日、陳異は苗靖が他の人間から嫌がらせを受けていることを知ります。
苗靖を傷つけた相手のところへ向かう陳異。
そして、その男を殴ります。
結果、陳異は警察に連れて行かれてしまいます。
警察署へ来た苗靖
陳異の身内として、苗靖も警察署へ。
苗靖は陳異に怒ります。
「どうしていつも喧嘩ばかりするの?」
そんなふうに責める苗靖。
陳異も、
「お前を守っただけだ」
とは素直に言いません。
2人とも口では強がっています。
でも、実際にはお互いのことを誰よりも気にかけています。
最終的には陳異は釈放されます。
第4話で2人は「家族」になっていく
第4話の大きなテーマは、
「家族がいなくなった2人が、お互いを支え始める」
ことです。
陳異は父親を亡くしました。
苗靖は母親に置き去りにされました。
そして、2人とも経済的にも苦しい。
普通なら、まだ誰か大人に頼る年齢です。
でも、2人にはもう頼れる大人がいません。
だからこそ、
陳異が苗靖を守る。
そして、
苗靖も陳異のそばにいる。
そんな関係ができていきます。
第4話のポイント①|陳異が台球場を引き継ぐ
陳異にとって台球場は、単なる仕事ではありません。
父親に進路を決められてきた陳異が、
「自分で生きていく」
ための最初の場所です。
学校を辞めることになってしまった陳異ですが、働いてお金を稼ぎ、自分の生活を作ろうとします。
第4話のポイント②|苗靖の母親が逃げる
苗靖にとって、母親の失踪は非常に大きな出来事です。
しかも母親は、陳異の父親が残した家まで抵当に入れていました。
そのため陳異にとっても、魏明珍の失踪は他人事ではありません。
2人の生活基盤そのものがなくなってしまいます。
第4話のポイント③|苗靖は陳異の助けを受け入れない
陳異は苗靖に服を買ってあげます。
でも苗靖は拒否。
ここが2人の関係の面白いところです。
陳異は、
「俺が何とかする」
というタイプ。
一方の苗靖は、
「自分のことは自分で何とかする」
というタイプ。
だから、助けたい陳異と、助けられたくない苗靖がぶつかります。
第4話のポイント④|それでも陳異は苗靖を放っておけない
苗靖に拒絶されても、陳異は離れません。
服を渡そうとする。
学校へ行けとメモを残す。
嫌がらせを受ければ相手を殴ってしまう。
警察に連れて行かれても、苗靖は結局迎えに来てくれる。
こうして見ると、第4話では2人がすでに、
「お互いを守ることが当たり前」
になっているんですよね。
第4話を見た感想
第4話は、かなり胸が苦しくなる回でした。
第1話の頃は、まだ「家族がいる」ように見えた2人。
でも、第4話まで来ると、
陳異には父親がいない。苗靖には母親がいない。そして2人とも、お金もない。
という状況になってしまいます。
それなのに、陳異は自分だって苦しいのに苗靖のことを気にしている。
苗靖も陳異のことを心配している。
特に、陳異が買ってきた冬服を苗靖が拒否するところは切ないです。
苗靖だって、本当は受け取りたいと思うんですよね。
でも、これ以上陳異に負担をかけたくない。
そして陳異も、本当は自分だって苦しいのに、
「苗靖だけは何とかしてあげたい」
と思っている。
この2人、まだ恋愛ではないんだけど、もう完全にお互いが「自分の家族」になっている。
第4話は、まさにそんな2人の関係が見えてくる回だと思います。
そして次の第5話では、さらに状況が変わります。
苗靖の学校の寮が使えなくなり、行き場を失った苗靖を、陳異が自分の家に連れて帰ることになります。
ここからいよいよ、2人の「一緒に暮らす生活」が本格的に始まっていきます。
