『野狗骨頭(野狗骨头)』第17話は、これまで少しずつ描かれてきた陳異と苗靖の6年間のすれ違いが、一気に動き出す回です。
第16話では、陳異が苗靖に高級な靴を買ってあげたり、雨の中でおんぶして帰ったりと、2人の距離がかなり近づきました。
一方で、苗靖は浩運物流を調査するために動いています。
そして第17話では、その仕事が原因で、
苗靖が命を狙われることに。
危険を察知した陳異は、苗靖を助けるために現場へ駆けつけます。
しかし、そこで陳異の中に長年眠っていた過去のトラウマまで呼び起こされてしまいます。
苗靖は明通監査会社の人間だった
まず第17話で明らかになるのが、苗靖の仕事について。
第16話で、苗靖が浩運物流に潜入していることが分かりました。
実は苗靖は、
明通監査会社
で働いています。
今回、会社から、
浩運物流の監査・調査
を担当することになったのです。
浩運物流にはやはり問題があった
苗靖は浩運物流について調べていきます。
すると、
「やっぱり何かおかしい」
ということが分かってきます。
会社の経営や利益構造などを調べる中で、
浩運物流には問題が存在する
と判断します。
ところが副組長が調査を終わらせようとする
ここで問題が起こります。
一緒に調査していた苗姓の副組長が、
「もうこれで終わりにしよう」
という態度を取るのです。
苗靖からすれば、
「まだ問題があるのに、どうして?」
という状況。
苗靖は納得しない
苗靖は、
曖昧なまま調査を終わらせることを拒否。
同僚とも話し合い、
会社のプロジェクト総監に状況を報告します。
副組長が責任を問われる
報告を受けたプロジェクト総監は、
副組長に対して、
なぜ問題を見つけたのに、調査を終わらせようとしたのか
と問いただします。
結果、
副組長は責任を問われることになります。
苗靖に謝罪する副組長
それまで強引に調査を終わらせようとしていた副組長ですが、
立場が悪くなると、
苗靖に謝罪。
苗靖は、
「ちゃんと調べるべきものは調べる」
という姿勢を崩しません。
ここでも苗靖の仕事に対する真面目さが出ています。
副組長が食事会を開く
その日の夜。
副組長は、
監査チームのメンバーを食事に誘います。
昼間の件について、
みんなに謝罪するためです。
一見、普通の食事会
メンバーはみんな同じ部屋で食事。
昼間のトラブルも、
これで一段落したように見えます。
苗靖も少しお酒を飲みます。
苗靖、陳異に電話
食事をしていた苗靖は、
陳異に電話します。
そして、
「迎えに来て」
という感じで陳異に連絡します。
ここ、
第16話までの2人を見ていると、
なんだか自然になってきましたよね🥹
しかし、苗靖が異変に気づく
苗靖が部屋の外へ出たところ、
前方から、
数人の男たち
がやって来ます。
そして男たちは、
明通監査会社の人間がいる部屋を探しています。
明らかに様子がおかしい
普通の客ではありません。
男たちは、
監査チームの部屋を探している。
しかも、
苗靖の写真まで持っています。
苗靖、自分が狙われていると気づく
その瞬間、
苗靖は、
「私を探している」
と気づきます。
これは、
かなり危険な状況。
苗靖、逃げる!
苗靖は、
男たちに気づかれないようにその場から離れます。
しかし、
男たちは苗靖の姿を確認。
追われる苗靖
男たちは、
苗靖を追いかけます。
苗靖は、
必死に逃げます。
そのころ陳異も異変を察知
電話の向こうにいる陳異も、
苗靖の様子がおかしいことに気づきます。
そして、
すぐに車で現場へ向かいます。
陳異「駐車場へ逃げろ」
陳異は電話で、
苗靖に逃げる方向を指示します。
そして、
地下駐車場へ向かうように伝えます。
苗靖、地下駐車場へ
苗靖は、
陳異の指示通りに走ります。
後ろからは、
男たちが追いかけてきます。
そして陳異が到着!
地下駐車場に、
陳異の車が入ってきます。
苗靖を見つけた陳異。
すぐに、
「車に乗れ!」
と苗靖を避難させます。
相手は大人数
しかし、
相手は一人ではありません。
なんと、
7~8人ほどの男たち。
しかも、
みんな手に、
鉄パイプ
を持っています。
陳異は一人
対して陳異は、
一人。
普通に考えれば、
かなり不利です。
それでも陳異は苗靖を守る
ところが、
陳異は一歩も引きません。
苗靖を車の中に隠し、
自分一人で男たちと対峙します。
乱闘開始!
男たちは、
鉄パイプを振り回します。
陳異も、
必死にかわしながら応戦。
車まで壊される
男たちは、
陳異の車を攻撃します。
なんと、
車の窓ガラスを叩き割る。
さらに、
ボンネットまで大きくへこんでしまいます。
苗靖に鉄パイプが向けられる
そして、
男の一人が、
車の中の苗靖に向かって、
鉄パイプを振り上げます。
その瞬間――
陳異の表情が変わります。
陳異、完全にキレる
苗靖が危険にさらされたことで、
陳異の中にある何かが、
一気に爆発します。
「苗靖を傷つけるな」
陳異は、
男たちに激しく反撃。
その拳は、
それまでとは明らかに違います。
陳異の暴力が止まらない
男たちを倒しても、
陳異の怒りは収まりません。
何度も何度も殴ります。
苗靖が初めて見る陳異
苗靖は、
車の中から、
その姿を見ています。
今まで知っていた陳異とは違う。
まるで、
何かに取りつかれたように戦っている。
陳異の過去の傷が蘇る
実は陳異は、
過去にも、
こうした暴力的な状況を何度も経験しています。
その経験が、
今回の事件によって一気に蘇ってしまったのです。
陳異、完全に我を失う
相手を制圧した後も、
陳異は興奮状態から戻れません。
自分でも、
どうしてここまで感情が爆発したのか分からない。
苗靖が車から飛び出す
そんな陳異を見た苗靖。
彼のもとへ走ります。
苗靖、陳異を抱きしめる
そして、
陳異を後ろからぎゅっと抱きしめます。
「私がいる」
苗靖は、
陳異を落ち着かせようとします。
「大丈夫」
「私がいる」
というように、
陳異を現実へ引き戻していきます。
陳異、少しずつ我に返る
苗靖に抱きしめられたことで、
陳異の呼吸も少しずつ落ち着いていきます。
そして陳異が崩れる
さっきまで、
何人もの男を相手に戦っていた陳異。
ところが苗靖の前では、
まるで別人。
苗靖の存在が陳異を救う
ここは第17話の最大のポイントだと思います。
今までは、
「陳異が苗靖を守る」
という関係に見えていました。
でも、
この瞬間は逆。
苗靖が陳異を救っています。
男たちに「誰に頼まれた?」と聞く
陳異は、
男たちを問い詰めます。
誰に頼まれて、
苗靖を襲ったのか。
犯人は励豪公司
男たちは、
励豪公司(励豪公司)
から派遣されたと答えます。
なぜ明通監査会社を狙ったのか?
理由は、
以前、
明通監査会社が励豪公司の監査を担当したこと。
その監査結果が原因となり、
励豪公司が倒産。
会社を潰されたと思った励豪側
励豪公司側は、
明通監査会社のせいで会社が倒産したと思っています。
そのため、
報復するために男たちを雇った
ということでした。
警察が到着
ほどなく、
警察が現場へ到着します。
陳異も、
事情聴取のため警察署へ連れて行かれます。
陳異は罪に問われない
今回、
先に襲ってきたのは相手側。
陳異は苗靖を守るために戦ったため、
責任を問われることはありません。
周康安も駆けつける
そして、
ここで久しぶりに、
周康安
が登場します。
周叔叔は今も警察官
陳異が警察にいると聞いた周康安は、
すぐに駆けつけます。
昔から陳異を知っている、
いわば父親のような存在です。
陳異と周康安
2人の関係には、
少し複雑な空気があります。
昔は、
もっと近い関係だった。
でも陳異には、
6年間の間に積み重なったものがあります。
周康安は陳異の異変に気づく
そして、
周康安は陳異の様子を見て、
何かがおかしいと感じます。
陳異には「創傷後反応」があった
陳異は、
今回の事件だけでなく、
過去の出来事による強いトラウマ
を抱えているようです。
暴力的な状況に置かれたことで、
過去の記憶がフラッシュバックするような反応が出ています。
周康安、心理ケアにつなげる
周康安は、
警察側の心理ケアにつなぎ、
陳異が過去の傷と向き合えるように、
脱感作などの訓練を受けさせます。
少しずつ落ち着きを取り戻す陳異
心理的なサポートを受けることで、
陳異の状態は少しずつ落ち着いていきます。
ただ、
6年間抱えてきた傷が、
簡単に消えるわけではありません。
そして苗靖と大喧嘩
一方、
陳異が一番気にしているのは、
やっぱり苗靖です。
今回、
苗靖が命を狙われた。
だから陳異は、
当然、
「そんな危険な仕事は辞めろ」
と言います。
「仕事を辞めてくれ」
陳異は、
苗靖に監査の仕事を辞めるよう要求します。
でも苗靖は拒否
苗靖は、
当然ながら、
簡単には納得しません。
自分が選んだ仕事。
しかも、
今回の件も、
自分の仕事そのものが悪いわけではありません。
2人は激しく言い争う
陳異は、
「危険だから辞めろ」
苗靖は、
「私は自分で判断できる」
という状態。
苗靖が6年前のことを持ち出す
そして、
ついに苗靖が、
一番心に引っかかっていたことを口にします。
「どうして私の人生を勝手に決めたの?」
苗靖は、
陳異が6年前、
自分に冷たくなったことを責めます。
さらに、
大学進学のとき、
陳異が苗靖の志望校・進学先を勝手に変更した
ことについても問い詰めます。
「私の人生なのに」
苗靖にとっては、
ここがずっと納得できなかった。
陳異は、
自分のことを守るつもりだった。
でも苗靖からすると、
自分の人生を勝手に決められた
ということになります。
苗靖「あなたが決めることじゃない」
苗靖は、
自分の人生は自分で決めたい。
「あなたが私のために選んだ人生が、
本当に私にとって幸せなの?」
という気持ちが、
6年間ずっと残っていたのです。
「もっといい人生を送ってほしかった」
陳異が苗靖を突き放した理由には、
苗靖には自分とは違う、もっといい人生を歩んでほしい
という思いがあります。
でも苗靖にとっての「いい人生」は?
苗靖は、
そこに納得できません。
陳異が考える、
「苗靖のための幸せ」。
でも苗靖が欲しかったのは、
陳異と一緒にいる人生。
「私にとっての家はあなた」
苗靖にとって、
家族として一緒に過ごした時間は、
かけがえのないものでした。
だから、
突然陳異に突き放されたことは、
単なる別れではありません。
陳異は苗靖を守りたかった
陳異がしたことは、
苗靖を嫌いになったからではありません。
むしろ、
好きだからこそ離した。
でも、
その方法があまりにも残酷だった。
第17話の最大の見どころ|陳異のPTSDが爆発
第17話で一番印象に残るのは、
やはり、
地下駐車場での陳異の暴走。
苗靖を守るために戦った結果、
過去のトラウマまで一気に蘇ってしまいます。
そして苗靖が陳異を抱きしめる
この場面、
本当に重要です。
これまで、
「陳異が苗靖を守る」
という関係でした。
でも、
ここでは、
苗靖が陳異の心を守る。
2人はもう「兄妹」ではない
ここまで来ると、
もう2人の関係を、
単純に「兄妹」と呼ぶことはできません。
陳異が命がけで苗靖を守り、
苗靖が陳異の心を落ち着かせる。
完全に、
お互いがお互いを必要としている関係
になっています。
第17話を見た感想
第17話、
めちゃくちゃ良かったです🥹
特に、
陳異が苗靖を助けに来るところ。
7~8人くらいの男たちがいて、
みんな鉄パイプを持っている。
なのに、
苗靖が危険だと分かった瞬間、
陳異が一人で向かっていく。
もう、
「苗靖のためなら自分がどうなってもいい」
状態ですよね。
そして、
陳異が我を忘れてしまったところが、
切なかった。
ただ強い男というだけじゃなく、
過去に何があったの?
って思わされるんです。
そして苗靖。
怖かったはずなのに、
逃げるんじゃなくて、
陳異のところへ走っていって抱きしめる。
これが本当にいい。
今まで、
陳異に守られてきた苗靖が、
今度は陳異を守る。
双方向の救済になっているんですよね。
そして、
6年前の大学進学の話。
ここも重要。
陳異は、
「苗靖には自分とは違う、もっといい人生を送ってほしい」
と思っていた。
だから、
勝手に進路まで変えて、
自分から遠ざけた。
でも苗靖からすれば、
「私の人生を勝手に決めないで」
なんですよね。
陳異は愛情からやった。
苗靖は傷ついた。
このすれ違いが、
6年間ずっと2人の間に残っていたんだと思います。
そして第17話の最後。
警察署を出た陳異の前に、
苗靖が待っています。
苗靖は、
「周叔叔にご飯を届けに来ただけ」
みたいなことを言うんですが、
陳異は絶対分かってますよね😂
自分を迎えに来てくれたんだって。
口では強がっていても、
結局、
一番大切なところではお互いを放っておけない。
ここがこのドラマの好きなところです🥹
そして第17話を境に、
2人の関係はさらに一段階進みます。
6年間の「なぜ?」が少しずつ明らかになり、陳異が苗靖を突き放した本当の理由にも近づいていく。
第18話では、苗靖が周康安や波仔たちから、陳異が自分と離れていた6年間に何をしていたのかを聞こうと動き始めます。
